ペット保険は年齢でいくら上がる?保険料の目安

年齢ごとの保険料の違いを料金表で見比べるイメージ ペット保険

「ペット保険は、年をとると保険料がかなり上がるらしい」。そんな話を聞いて、うちの子が若いころは、いつか入ろうと思いながら先延ばしにしていました。12歳になった今、あらためて料金表を見比べてみて、「上がる」とはどのくらいなのか、数字で確かめてみたくなりました。

年齢ごとの保険料の違いを料金表で見比べるイメージ

※イメージ画像です(AIにより生成)

この記事では、保険会社の公式サイトにある小型犬の料金表を例に、年齢ごとの保険料の推移と、生涯に払う保険料の目安を整理します。個々の金額は犬の大きさやプランで変わるので、「上がり方のイメージ」をつかむ材料として読んでください。

結論:小型犬の例では、1歳から10歳で保険料は約3倍に。ただし上がり方は会社によって違う

今回確認した2つの料金表では、小型犬の保険料は1歳から10歳以上にかけて、約3倍から4倍に上がっていました。エイチ・エス損保の例(補償70%・免責金額なし)では、1歳の月1,710円が、10歳以上で月6,430円になります。ペット&ファミリー損保の例(プラン70・免責金額5,000円・継続保険料)では、1歳の月1,860円が、10歳以上で月5,770円でした。

どちらの例も、10歳以上では保険料が一定になる料金表でした。「年をとるほど、青天井で上がり続ける」とは限らず、一定の年齢で頭打ちになる商品もあります。

この記事でわかること

  • 年齢が上がると保険料が上がる理由
  • 小型犬の公式料金表の例(1歳〜10歳以上)
  • 14歳までの保険料の合計の試算
  • 見積りを取るときの注意点と、保険料の上がり方を抑える考え方

なぜ年齢が上がると保険料が上がるのか

アイペット損保の公式ページでは、ペットが若いほど保険料は低く、年齢が上がると上昇すると説明されています。高齢になるほど病気やケガのリスクが高まり、保険金を支払う可能性が上がるためです。

実際、アニコムの「家庭どうぶつ白書2023」(2021年度のペット保険契約データ)では、犬の平均年間診療費が、1歳の約5.1万円に対して15歳では約24.0万円と、約4.7倍になったと報告されています。保険料が年齢とともに上がる背景には、こうした診療費の増加があります。

なお、同じアイペット損保の説明では、一定の年齢に達すると保険料が一律で定額になるケースもあるとされています。

例1:エイチ・エス損保(小型犬・免責金額なし)

エイチ・エス損保の公式サイトにある、小型犬(保険料区分A)の月払保険料です(掲載の適用時点は2025年12月)。

年齢 補償70% 補償50%
0歳 1,850円 1,320円
1歳 1,710円 1,220円
2歳 1,750円 1,250円
3歳 2,270円 1,620円
4歳 2,800円 2,000円
5歳 3,330円 2,380円
6歳 3,860円 2,750円
7歳 4,380円 3,130円
8歳 4,910円 3,510円
9歳 5,440円 3,880円
10歳以上 6,430円 4,600円

公式サイトには、10歳以上の保険料は変動せず、一生涯10歳の保険料が適用されると記載されています。

例2:ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

ペット&ファミリー損保の公式サイトにある、小型犬(体重7.2kg以下)・プラン70(補償割合70%、免責金額5,000円)の継続保険料(月払)です。

年齢 月払の継続保険料
1歳 1,860円
2歳 1,880円
3歳 1,980円
4歳 2,180円
5歳 2,230円
6歳 2,560円
7歳 2,910円
8歳 3,450円
9歳 4,050円
10歳以上 5,770円

初年度の保険料は、これより少し安く設定されています(たとえば1歳は月1,790円)。

2つの料金表を見比べて分かること

  • 若いうちは、あまり上がらない:1歳から2歳にかけては、どちらもほぼ横ばいです
  • 3〜4歳から上がり方が大きくなる:エイチ・エス損保は3歳から、ペット&ファミリー損保は6歳ごろから上がり幅が大きくなります
  • 10歳以上は一定になる:どちらも、10歳以上は保険料が変わらない設定でした
  • 補償内容が違うので単純比較はできない:免責金額の有無や補償の範囲が違う2つの例なので、金額の大小だけで優劣はつけられません

生涯でいくら払う? 14歳までの試算

仮の計算として、エイチ・エス損保の70%プラン(免責金額なし)で、1歳から14歳まで加入し続けた場合の保険料の合計を出してみます。料金表が変わらず、毎年の月額がそのまま続くという前提です。

  • 1歳〜9歳の合計:月額の合計30,450円×12か月=365,400円
  • 10歳〜14歳(5年間):月6,430円×12か月×5年=385,800円
  • 合計:751,200円(約75万円)

同じように、ペット&ファミリー損保の例(継続保険料)で計算すると、1歳〜14歳で約62万円になります。いずれも「14年間でおおよそ60〜75万円」というイメージです。実際の保険料は料金改定や割引、犬の体重区分で変わるため、あくまで目安として使ってください。

何歳から加入すると、14歳までの合計はどう変わる?

「遅く入れば払う総額は少なくて済むのでは」と思う方もいるかもしれません。同じエイチ・エス損保の70%プラン(免責金額なし)の料金表で、加入を始める年齢ごとに、14歳までの保険料の合計を試算してみました(前提は先ほどと同じ、料金表が変わらない場合の仮計算です)。

加入を始める年齢 14歳までの保険料の合計(目安)
1歳 751,200円
5歳 648,840円
8歳 510,000円

たしかに、遅く加入するほど合計は少なくなります。ただし、これは「払う期間が短い」からで、1年あたりの保険料は、遅く入るほど高い年齢の料金から始まります。そして、年齢の上限や持病の審査で、そもそも希望の商品に入れなくなるリスクも高まります。

保険は「払った額より受け取る額が多いかどうか」だけでなく、「必要なときに使える状態にしておく」ための備えでもあります。合計額の大小だけでなく、補償を受けられる期間や、加入できる商品の選択肢も含めて考えたいところです。

見積りを取るときの注意点

料金表の数字を見るときは、次の点に気をつけましょう。

  1. 犬の大きさ(体格区分)で金額が変わる:今回の例は小型犬です。中型犬・大型犬は、保険料が高く設定されることが一般的です
  2. 免責金額・補償割合・補償範囲で金額が変わる:通院を含むか、免責金額があるかによって、同じ年齢でも保険料が違います
  3. 料金表は改定されることがある:古い情報をもとに判断しないよう、公式サイトの最新の見積りを確認しましょう
  4. 年齢の数え方:契約時の年齢か、更新時の年齢かなど、保険料の年齢の基準は商品によって異なります

保険料の上がり方を抑える考え方

保険料を下げるために、現実的に考えられる方法は次のとおりです。

  • 若いうちに加入する:年齢が低いほど保険料が安く、そのぶん長く払える(ただし、払う期間が長くなる点も考慮)
  • 補償割合を下げる:70%から50%にすると、月額は下がります(エイチ・エス損保の表の例)
  • 免責金額をつける:保険料が抑えられる代わりに、少額の通院は補償されにくくなります。詳しくは「ペット保険の免責金額とは?仕組みと選び方」もご覧ください
  • 補償範囲を絞る:通院を外して入院・手術に絞るなど、必要な範囲に合わせる

保険料が上がったときに、プランを見直すという選択

加入したあとに保険料が上がってきて、負担が重く感じることもあります。商品によっては、更新のタイミングで補償割合や免責金額を見直せる場合があります(できるかどうか、いつ手続きできるかは商品ごとに異なるため、契約中の会社に確認が必要です)。

たとえば、保険料が大きく上がる前に補償割合を70%から50%に下げれば、エイチ・エス損保の例では月額が3割近く下がります。「やめる」か「続ける」かの二択ではなく、「続けられる形に調整する」という選択肢も持っておくと、シニア期の家計の見通しが立てやすくなります。

申し込み前の手順

  1. 愛犬の年齢・体重・犬種で、2〜3社の見積りを取る
  2. 現在の年齢だけでなく、5歳先・10歳先の保険料の見込みも確認する
  3. 払い続けられる金額か、家計と相談して決める
  4. 補償範囲・免責金額・待機期間を、約款で確認する

まとめ

  • 小型犬の例では、1歳から10歳以上で、月の保険料は約3〜4倍に上がる
  • 10歳以上で一定になる料金表の例もあり、上がり続けるとは限らない
  • 14歳まで加入し続けた場合、保険料の合計は60〜75万円ほどという試算になった
  • 犬の体格・プラン・免責金額で金額は変わるので、見積りは必ず自分の犬の条件で取り直す

よくある質問(FAQ)

Q. 大型犬も同じように上がりますか?

上がる傾向は同じですが、金額の水準は体格区分で変わり、小型犬より高めに設定されるのが一般的です。ご自身の犬の体格で見積りを取ってください。

Q. 保険料は、更新のたびに上がりますか?

年齢に応じて保険料が上がる料金表の商品では、更新時に上がることがあります。一定の年齢以降は保険料が一定になる商品もあります。

Q. 一生涯の保険料は、診療費と比べて得ですか?

病気やケガの有無で大きく変わるため、一概には言えません。保険料と、実際にかかるかもしれない診療費の両方を考えて判断するのがおすすめです。診療費の目安は「ペット保険に入らない場合の貯金額の目安」でも整理しています。

Q. 高齢になってから入ると、さらに高くなりますか?

新規加入の年齢が上がるほど、選べる商品が限られ、保険料も高くなりやすい傾向があります。年齢条件は「ペット保険は何歳まで入れる?高齢犬の加入条件」で整理しています。

参照した公式情報(2026年10月6日確認)

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