ペット保険は何歳まで入れる?高齢犬の加入条件

高齢の犬に寄り添いながら書類を確認する飼い主のイメージ ペット保険

うちのラブラドールは12歳になりました。若い頃は病院といえば年に一度のワクチンくらいだったのに、シニア期に入ってからは通院の回数が少しずつ増えて、「ペット保険、今からでも入れるのかな」と調べ始めた飼い主の一人です。

高齢の犬に寄り添いながら書類を確認する飼い主のイメージ

※イメージ画像です(AIにより生成)

調べてみると、「何歳まで入れるか」の答えは、保険会社や商品によってかなり違いました。この記事では、私が公式サイトや公式FAQで確認できた範囲で、犬の新規加入年齢の目安と、高齢になってから入るときの注意点を整理します。

結論:新規加入の上限は「7歳11か月〜12歳台」が多く、8歳以上でも入れる商品はある

先に結論です。確認できた主要な商品では、犬の新規加入の上限は7歳11か月から12歳11か月までの範囲に収まるものが目立ちました。一方で、8歳以上を専用にした商品や、新規加入に年齢制限を設けていない商品もあります。

そして、いったん加入できれば、その後の更新に年齢制限がなく終身で続けられる商品が多いのも特徴でした。ただし「入れる」ことと「安心して使える」ことは別の話です。補償の範囲や、加入できない病気、保険料の水準まで含めて見る必要があります。

この記事でわかること

  • 主要な商品の新規加入年齢の目安(2026年10月時点)
  • 「新規加入の上限」と「更新の上限」の違い
  • 高齢になってから入るときに起こりやすい落とし穴
  • 申し込む前に確認したいポイントと、手順

「新規加入の上限」と「更新の上限」は別のもの

ペット保険の年齢条件には、2つの意味があります。

  1. 新規加入の上限:初めて契約するときに、何歳まで申し込めるか
  2. 更新(継続)の上限:契約したあと、何歳まで続けられるか

保険会社の説明でも、新規加入の年齢上限は8〜12歳程度に設定されているケースが多く、継続については「終身で継続できる場合」と「年齢の上限がある場合」があると案内されています。今回確認した商品は、いずれも更新に年齢の上限がない(終身で継続できる)と案内されていました。

つまり、若いうちに加入しておけば、シニア期も同じ契約を続けやすい、という仕組みです。逆に言うと、年齢上限を過ぎてから「やっぱり入りたい」と思っても、選べる商品がぐっと減ります。

主要商品の新規加入年齢の目安(犬)

以下は、各社の公式サイト・公式FAQで確認できた、犬の新規加入年齢の一覧です。

保険会社・商品 犬の新規加入年齢 更新 補足
アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」 7歳11か月まで 終身で継続可 通院・入院・手術を補償。50%・70%プラン
アニコム損保「どうぶつ健保しにあ」 8歳以上が対象・年齢の上限なし 終身で継続可 入院・手術のみ補償(通院は対象外)
アイペット損保「うちの子」70%・50%プラン 補償開始日時点で7歳11か月まで 終身で継続可
アイペット損保「うちの子」30%プラン 補償開始日時点で12歳11か月まで 終身で継続可
アイペット損保「うちの子ライト」 新規申込時の年齢制限なし 終身で継続可 補償内容は商品ごとに異なるため要確認
ペット&ファミリー損保 生後45日以上〜7歳11か月まで 終身で継続可
PS保険(ペットメディカルサポート) 生後30日〜8歳11か月まで 終身で継続可

この表の見方(比較日・選定基準・広告関係)

  • 比較日:2026年10月6日
  • 選定基準:犬の新規加入年齢を、公式サイトまたは公式FAQで確認できた主要な商品
  • 広告関係:この記事の表に載せた保険会社のリンクは、アフィリエイトではありません。特定の商品をおすすめする記事でもありません

なお、プラン名や年齢の数字は改定されることがあります。申し込む前に、必ず最新の公式情報を確認してください。

高齢になってから入るときの落とし穴

年齢の条件を満たしていても、高齢になってからの加入には、いくつか注意したい点があります。

1. 通院が補償されない商品がある

たとえばアニコム損保の「どうぶつ健保しにあ」は、8歳以上なら年齢の上限なく入れる一方で、補償は入院と手術が中心で、通院は対象外と案内されています。シニア期は通院の回数が増えがちなので、「何を補償してほしいか」と商品が合っているかを確認する必要があります。

2. 加入できない病気・特定の病気が補償から外れることがある

アニコム損保の公式ページでは、悪性腫瘍・慢性腎不全・糖尿病など、特定の病気がある場合は加入できないと案内されています。また、治療中や経過観察中の病気やケガは、「特定傷病除外特約」がついて、その病気は補償の対象外になる場合があります。

シニア犬は、すでに何らかの持病を抱えていることも多いので、「入れるかどうか」だけでなく「いま気になっている症状が補償の対象になるか」を確認することが大切です。

3. 待機期間がある

「どうぶつ健保しにあ」には、加入後に30日間の待機期間があると案内されています。待機期間とは、契約を始めてもすぐには補償が始まらず、一定の期間は保険金が支払われない期間のことです。加入を決めた直後に病院にかかっても、補償されないことがあります。

4. 保険料は年齢とともに上がる

ペットが若いほど保険料は低く、年齢が上がると上昇するのが一般的です。保険会社によっては、一定の年齢以降は保険料が一定になる仕組みもあります。具体的な金額の目安は、姉妹記事「ペット保険は年齢でいくら上がる?保険料の目安」もあわせてご覧ください。

申し込む前に確認したい4つのポイント

年齢の条件を調べたら、次は中身のチェックです。私は次の4点を紙に書き出して比べました。

  1. いまの健康状態と既往症:かかりつけの先生に、これまでの病歴を確認しておく
  2. 補償してほしい範囲:通院・入院・手術のどれを重視したいか
  3. 保険料を何歳まで払い続けられるか:年齢とともに上がる前提で、無理のない金額か
  4. 更新時の条件:保険料の上がり方や、補償内容が変わらないか

加入までの手順

実際に申し込むまでの流れを、順番にまとめます。

  1. かかりつけの動物病院で、現在の健康状態と過去の病歴を確認する
  2. 年齢条件を満たす商品を、2〜3つに絞る
  3. 各社の公式サイトで、犬の年齢・体重・犬種を入力して見積りを取る
  4. 重要事項説明書・約款で、免責金額・待機期間・補償されない病気の条件を確認する
  5. 申込時の告知は、事実を正確に書く(告知が不正確だと、あとで保険金が支払われないおそれがあります)

なぜ「何歳まで」が気になるのか:高齢ほど診療費が増える

年齢の上限が気になるのは、シニア期ほど病院にかかる機会と費用が増えるからだと思います。アニコムの「家庭どうぶつ白書2023」(2021年度のペット保険契約データ、約73万頭が対象)では、犬の平均寿命は14.2歳と過去最長になった一方で、15歳の平均年間診療費は、1歳の約4.7倍になったと報告されています。報道ではその金額が、犬で1歳が約5.1万円、15歳が約24.0万円と紹介されていました(あくまで保険契約をしている犬の平均で、個々の犬の費用は大きく異なります)。

つまり、元気なうちは「もしものとき」の実感が湧きにくくても、年齢が上がるほど、備えの価値を考える場面は増えていきます。これから犬を迎える方や、まだ若い犬と暮らしている方は、年齢の上限を過ぎてしまう前に、一度見積りだけでも取っておくと安心です。

私自身も、うちの子が若いうちに一度ちゃんと調べておけばよかったな、と感じた一人です。いま12歳で新規に入れる商品は、今回の表のとおり限られます。だからこそ、同じ立場の方には「入れるうちに、選べるうちに」比べておくことをおすすめしたいと思っています。

今は入れない場合の備え方

年齢の条件や持病で、希望する商品に入れないこともあります。そのときは、「保険に入れない=何もできない」ではありません。治療費の目安を知ったうえで、毎月の貯金を別に確保しておく、という備え方もあります。

アニコムの調査(2021年度の契約データ)では、犬の平均年間診療費は1歳で約5万円、15歳で約24万円とされ、年齢とともに増える傾向が報告されています。目安の考え方は、姉妹記事「ペット保険に入らない場合の貯金額の目安」もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 犬の新規加入の上限は、7歳11か月〜12歳台の商品が多いが、8歳以上専用や年齢制限なしの商品もある
  • 新規加入の上限と、更新の上限は別。確認した商品は、いずれも終身で継続できると案内されている
  • 高齢での加入は、通院が補償されない・特定の病気が対象外・待機期間がある、といった点に注意
  • 年齢の条件を調べたら、補償の範囲・既往症の扱い・保険料まで含めて比べる

よくある質問(FAQ)

Q. 12歳の犬でも、新規で入れる商品はありますか?

今回確認した範囲では、アイペット損保「うちの子」の30%補償プラン(12歳11か月まで)、アニコム損保「どうぶつ健保しにあ」(8歳以上・年齢上限なし)、アイペット損保「うちの子ライト」(新規申込時の年齢制限なし)が該当しました。ただし、健康状態の審査や補償内容の条件があるため、必ず公式サイトで確認してください。

Q. 持病があると、加入を断られますか?

病気の種類や状態によっては、加入できなかったり、その病気を補償の対象外にする特約がついたりします。詳細は各社の公式ページで確認し、不明な点は問い合わせるのが確実です。

Q. 一度入れば、ずっと同じ補償で続けられますか?

多くの商品で、加入時の条件のまま終身で継続できると案内されています。ただし、保険料は更新のたびに見直されることがあります。

Q. 乗り換えを考えているのですが、年齢が高くても大丈夫ですか?

新規加入の扱いになるため、年齢条件や既往症の扱いが改めて問われます。いま入っている保険を解約する前に、乗り換え先に入れることを確認してからにしましょう。

参照した公式情報(2026年10月6日確認)

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