愛犬を飼い続けるのが難しくなったときの相談先と選択肢

ソファで飼い主の膝に頭をのせて休む年老いた犬、横のテーブルにノートとお茶 シニア犬の健康と食事

ソファで飼い主の膝に頭をのせて休む年老いた犬、横のテーブルにノートとお茶

※イメージ画像です(AIにより生成)

結論から言うと、愛犬を飼い続けるのが難しいと感じたときは、「ひとりで抱え込まず、まず専門家や身近な人に相談する」「民間サービスや一時預かりで、負担を減らせないか考える」「それでも難しい場合に、新しい飼い主を探す・行政に相談する」という順番で、選択肢を広げていくのが基本です。東京都動物愛護相談センターの公開ページには、飼い主には、ペットが命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任がある。どうしても飼えなくなった場合でも、ペットが安全に安心して暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の努めと書かれています。

この記事は、「手放すこと」をすすめるものではありません。介護や体力、経済面で、行き詰まりを感じたときに、どんな選択肢と相談先があるかを、公開情報から整理します。

この記事でわかること

  • 「終生飼養」の考え方(東京都の条例の説明)
  • 困ったときの5つの選択肢(民間サービス・一時預かり・譲渡・相談・備え)
  • 老犬ホームなどを検討するときの確認点
  • 公式情報で確認できなかったこと

終生飼養と飼い主責任

東京都の「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」(第5条)について、公開ページには、次のように書かれています。

  • 動物の所有者は、動物をその終生にわたり飼養するよう努めなければならない
  • 動物の所有者は、終生にわたり飼養することが困難になった場合には、新たな飼い主を見つけるよう努めなければならない

つまり、飼い続けることが基本。それが難しくなった場合は、「新しい飼い主を見つける努力」が求められる、という考え方が示されています。

困ったときの選択肢(東京都の案内)

公開ページには、「困った時の解決方法」として、次の5つが整理されています。この記事では、1〜4を紹介します(5は「飼い主の備え」です。東京都の公開ページで、飼い主に万が一のことがあった場合に備えるための案内がまとめられています)。

1. 民間サービスを利用する

公開ページには、次のように書かれています。

  • 年齢を重ねると、今まで当然できていたことも負担になってくる。飼い主自身の体力や能力に合わせ、民間事業者の利用を検討する
  • 犬や猫の介護を一人でがんばらず、ためらわずに専門家に相談する
  • ペットシッター:飼い主の自宅を訪問し、お散歩などの世話を代行する
  • トリミングサロン:シャンプーや被毛のカット、爪切り、毛玉取り、耳掃除などを頼める。送迎してくれるところもある
  • 動物病院に相談する:介護のポイントや注意点のアドバイスを受ける。往診や、介護が大変なときの短期入院の相談に応じてくれる動物病院もある

利用料金は、ペットの種類や大きさによって異なると書かれています。

2. 一時預かり先を確保する

ケガや病気で飼い主が突然入院しなければならない場合などに備え、一時的な預け先を見つけておくことが案内されています。

  • 親戚、ご近所、友人などに頼む:普段からのコミュニケーションを大切にし、いざというときにお願いできる関係を築いておく
  • ペットホテルを利用する:預かる動物にワクチン接種済などの条件を決めていることがほとんど。預けるための条件・料金・移動手段を、あらかじめ確認する。ペットホテルを併設する動物病院もある

前もって準備しておきたいこととして、次のことが挙げられています。

  • 預け先が困らないよう、普段からのしつけ、ノミ・ダニ予防、ワクチン接種が必要
  • 好きな食べ物や性格などをメモして、預けるときに渡す
  • 動物が不安にならないよう、短時間預かってもらうことを繰り返して、慣らしておく

3. 新しい飼い主に譲渡する

公開ページには、飼っている犬や猫を幸せにするには、体力も経済力も必要。飼うために無理をすることは、飼い主にも犬や猫にも良いことにはならない。新しい飼い主を見つけてあげるのも、愛情の一つと書かれています。

  • 自分で新しい飼い主を探す:かかりつけの動物病院に相談する、町会やスーパーの掲示板に飼い主募集を貼らせてもらう。候補が見つかったら、必ず一度会って、犬や猫との相性を確かめる
  • 動物愛護ボランティア(動物愛護推進員など)に相談する:性格を見極め、ホームページで紹介するなど、飼い主探しに協力してくれる方もいる。新しい飼い主が見つかるまでには時間がかかるため、信頼できる方を早めに見つけておく
  • 老犬・老猫ホームなどで世話をしてもらう:犬や猫が亡くなるまで世話をしてくれる民間の事業者もある。事業者によっては、預けた後も面会ができたり、近況を報告してもらえる。契約内容はさまざまなので、預ける前に施設等を見学し、十分に説明を聞いて、納得できる施設を選ぶ

4. 行政などに相談する

公開ページには、行政機関でも、犬や猫に関する相談を受け付けていると書かれています。

  • 東京都動物愛護相談センター(本所・多摩支所):犬や猫に関する相談を受け付け、新しい飼い主探しの助言や協力をお願いできるボランティア団体を紹介している。どうしても飼いきれなくなり、新しい飼い主を見つけられない場合には、犬と猫の引き取りを行うこともあるが、事前相談が必要
  • 東京都動物愛護推進員:動物愛護と適正飼養の普及啓発を行うボランティア。犬や猫の飼い方・しつけ方の相談に応じ、動物の保護、新しい飼い主探しのお手伝いなどを行う
  • 区市町村の窓口(役所や保健所):ボランティアの紹介や、しつけ方教室・相談会を開催している場合もある

東京都以外の地域では、お住まいの都道府県・市区町村・保健所の動物愛護の窓口に、同様の相談先があるかをご確認ください(今回は、東京都の公開ページのみ確認しました)。

決める前に確認したいこと(筆者の整理)

以下は、公開情報をもとにした筆者の整理(確認項目の例)です。

確認すること 理由
何がいちばん大変か(体力・時間・費用・気持ち) 民間サービスや一時預かりで、解決できる部分があるかもしれない
かかりつけの動物病院に相談したか 往診や短期入院など、対応してくれる場合がある(東京都の案内)
預け先・譲渡先の見学や説明は十分か 契約内容はさまざま。納得できるまで説明を聞く(東京都の案内)
家族・親戚・友人に相談したか 一時預かりや見守りなど、頼れる範囲がある
行政の窓口に、事前に相談したか 引き取りには事前相談が必要(東京都の案内)

公式情報で確認できなかったこと

  • 老犬ホームなどの、具体的な料金や、全国での事業者の基準(東京都のページには、契約内容がさまざまであることのみ書かれています)
  • 東京都以外の地域の、相談先や引き取りの条件
  • 引き取りが認められる具体的な基準(事前相談が必要であること以外は、確認できませんでした)
  • 介護負担を軽くする公的な支援制度(今回確認した公開ページには、記載がありませんでした)

よくある質問(FAQ)

Q1. 行政に相談すると、すぐに引き取られてしまいますか?

東京都の公開ページには、まず相談を受け付け、新しい飼い主探しの助言やボランティア団体の紹介を行っていると書かれています。引き取りは、どうしても飼いきれず、新しい飼い主も見つけられない場合に行うことがあるが、事前相談が必要とされています。相談したからといって、引き取りが決まるわけではありません。

Q2. 介護がつらいとき、まず何をすればいいですか?

東京都の公開ページには、犬や猫の介護を一人でがんばらず、ためらわずに専門家に相談するよう書かれています。まずは、かかりつけの動物病院に、介護の相談をしてみてください。

Q3. 入院などで、急に預けなければならなくなったら?

東京都の公開ページには、親戚・ご近所・友人、またはペットホテルなどの一時預かり先を、あらかじめ見つけておくよう書かれています。預けるときに、好きな食べ物や性格のメモを渡すと安心とされています。

Q4. 老犬ホームは、安心して預けられますか?

契約内容はさまざまなので、預ける前に施設等を見学し、十分な説明を聞いて、納得できる施設を選ぶことが、東京都の公開ページで案内されています。

Q5. 自分でも新しい飼い主を探していいですか?

東京都の公開ページには、かかりつけの動物病院への相談や、掲示板への貼り紙などの方法が書かれています。候補が見つかったら、必ず一度会って、相性を確かめることが案内されています。

まとめ

  • 終生飼養が基本。それが難しい場合は、新しい飼い主を見つける努力が求められる(東京都の条例)
  • まず、民間サービス(シッター・トリミング・動物病院)や、一時預かりで、負担を軽くできないかを考える
  • 新しい飼い主探しは、自分で探す方法、ボランティアへの相談、老犬ホームなどがある。契約内容は事前によく確認する
  • 行政にも相談できる。引き取りは、事前相談が必要。東京都以外は、お住まいの地域の窓口を確認する

参考にした公的情報(2026年10月15日確認)

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